第1回研修講座報告
平成19年5月28日(月)、親和全期会第1回研修講座が開かれました。講師は日野正晴先生です。先生は名古屋高等検察庁検事長、金融庁長官を歴任され、日興コーディアルの有価証券報告書虚偽記載の問題ににおける、特別調査委員会の委員長を務められました(同委員会の調査報告書は http://www.nikko.jp/GRP/news/2007/pdf/070130.pdf に掲載されています)。

今回の研修講座では、特別調査委員会での調査活動でご自身が経験されたことを中心にお話しいただきました。その内容は、元役員の内部告発による月刊誌の記事が発端となったこと、監査法人と会社とのやり取り、当初はVC条項による子会社連結の是非が問題だったが、マスコミ報道を契機とした証券取引等調査委員会の立入検査により、EB債を発行日をバックデートして利益を嵩上げした事実が発覚したこと等々です。
特に印象に残ったのは、調査書をまとめる段階で会社側に有利な観測記事が流れたことや、調査報告の記者会見をする直前での経営陣とのやり取り、課徴金と刑事罰との関係や、ライブドアが上場廃止だったが日興コーディアルが上場廃止にならなかった背景について日野先生独自の視点から語られたことでした。
今回の研修講座は、生きた事件を通じて企業コンプライアンスを考えるという意味で、大変貴重な経験になったと思います、当日も40名を超える会員の方々が出席して大変な盛況で、懇親会にも多数の会員の方が出席されました。
今後弁護士業界も激動の時代を迎えることになりますが、親和全期会では、今後も、様々な切り口から弁護士実務に役立つ研修講座を企画していく予定ですので、会員の皆様のご参加をお待ちしております。

【文責:親和全期会執行部 堂野達之(二一会・52期)】 |