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第22回司法シンポジウム・天草公設事務所訪問記

親和全期会では,平成19年6月22日から24日にかけて,福岡で開催された第22回司法シンポジウムへ参加し,その足で熊本県天草市の天草ひまわり基金法律事務所を訪問してきました。

1 第1日目〔6月22日(金)〕
ツアーの始まりは午前7時の羽田空港第1ターミナル。参加者は眠い目を擦りながらも誰一人遅刻することなく集合し,一路,福岡へ旅立ちました。シンポジウム会場のJALリゾートシーホークホテル福岡へは,午前10時の開始時刻に余裕をもって到着し,全期会員のやる気をアピールしました。

シンポジウムは,「市民のための弁護士をめざして-いま,弁護士・弁護士会に求められるもの-」というテーマに沿って分科会(午前中)と全体会(午後)の二部構成で行われました。主催者の発表によると出席者の総数は1243名(歴代1位!)だったとのことで,会場は何処も熱気に包まれていました。本ツアー参加者は,午前中の分科会では,各自が興味のあるテーマ(第1分科会「弁護士の大都市偏在・弁護士過疎問題をどう解消するか-市民のための地域司法をめざして-」,第2分科会「弁護士に対する市民の信頼を高めるために-弁護士の専門的知識と職業倫理を保持し,公益性を確保するために何をすべきか-」)にそれぞれ参加し,午後は一緒に全体会へ参加しました。
本シンポジウムでは,そのテーマのとおりに,市民から求められる弁護士の形が様々な角度から検討されていたため,弁護士人口が大幅に増員される激動期を迎えて私たち若手会員がこれにどのように対応していくべきかを考えるにあたって,参加者もそれぞれにヒントを得ることができたのではないかと思います。
さて,シンポジウムが終了した後はお楽しみの夕食です。
今夜の会場は,地元でも知る人ぞ知る名店「無尽蔵」(天神)です。途中合流の参加者も含めた総勢10名で,ガラス張りの離れの個室を借り切り,地元の新鮮な魚や焼酎,日本酒に舌鼓を打ちました。と,一言で表現してしまうには惜しいほど,ここの料理は本当に美味しかったのですが,これを上手にお伝えできない自分の表現力が残念でなりません(ちなみに,海野代表は,「白身魚の梅肉和え蒸し」をいたく気に入られ,ご自宅で自ら再現を試みられたほどです)。
料理とお酒を堪能した一行は,明日に備えてホテルへ向か…うはずもなく,そのまま長浜の屋台ラーメンへと繰り出し,替え玉合戦(?)などで盛り上がりつつ,博多の夜は更けていきました。

2 第2日目〔6月23日(土)〕
第2日目は,本ツアーのもう一つの目玉である熊本県の天草ひまわり基金法律事務所への訪問です。同事務所は,平成16年10月に日弁連の過疎地型公設事務所として設立された事務所で,東京から赴任している初代所長の北條将人弁護士(55期)は親和全期会の会員でした。親和全期会では,昨年度から全国の公設事務所を訪問し,地域の実情を肌で感じながら弁護士過疎地域で奮闘する若手弁護士を激励してきました。昨年度は,秋田県の能代ひまわり基金法律事務所(初代所長:有坂秀樹弁護士)と兵庫県の丹波ひまわり基金法律事務所(二代目所長:井村華子弁護士)を訪ねたことに続く,3度目の公設事務所訪問です。
さて,第1日目に福岡で宿泊したツアーの一行は,午前10時55分発の天草エアラインにて天草空港へ降り立ちました。天草エアラインは,少し前に胴体着陸で話題となったボンバルディア社製の飛行機を使用しており,一同決死の覚悟での移動でした(勿論,整備万全で何事もなく無事に到着しました)。

天草ひまわり基金法律事務所の所長である北條将仁弁護士は,私たちと同様に司法シンポジウムへ参加していたため,福岡空港で合流して,そのまま事務所まで案内していただきました。

まずは,北條所長に事務所の内部を見学させていただいてから,天草地方で取り扱われる案件の種類や,地域の実情,事案遂行にあたっての問題点などの説明をしていただきました。案件の種類としては多重債務案件や離婚等の家事事件などが多いとのことでしたが,漁業が盛んな天草地方ならではの案件として水利権などの特殊なものも手がけているとのことでした。また,天草市内には法律事務所が他に1件あるのみであることから,そちらの事務所に相談しようとした依頼者の方が,駐車場に相手方の自動車が停まっているのを見て急いでこちらに相談に来た,などといったエピソードなど,オフレコ話も交えながら聞かせていただきました。
概して,過疎地型公設事務所では案件数が多いと聞いていますが,北條所長も同様に多忙を極めているようでした。もっとも,天草地方の豊かな自然環境に魅せられた北條所長は,当地へ赴任してからトライアスロンに熱中するようになり,休日には自転車で島内を1周するなど,地方勤務を満喫している様子でした。


事務所訪問の後は,北條所長のご案内で行きつけの寿司屋にて昼食をとりました。こちらでは,天草近海で獲れた新鮮な魚を使った寿司懐石フルコースを堪能し,昼から満腹で動けなくなるほどでした。
公式行事が終わったら観光行事です。
天草地方の観光スポットの一つはやはり豊かな自然資源ですので,最初の観光としてイルカウォッチングを行いました。空は曇り模様であいにくの天気でしたが,漁船に乗り込んで海上に出ると,イルカの群れが船の周りを取り囲むように泳ぎ回り,時おりジャンプをして可愛い姿を見せてくれました。北條所長もご一緒に乗船したのですが,お疲れのためか船縁で睡魔に取り憑かれ,危うく海中へダイビング!となるところを救出してホッとしました。

その後は一旦,宿泊先のホテルに立ち寄って温泉でリラックスしてから,天草ひまわり基金法律事務所の事務員の方々との懇親会を行いました。懇親会では,事務職員の眼から見た公設事務所の実情なども聞かせていただきました。そして,満腹になったら2次会へ移動し,前夜に引き続いて夜更けまで熱く語り合いました。


3 第3日目〔6月24日(日)〕
ツアー最終日は,宿泊先のホテルを朝に出発して,午前中に崎津・大江の両天主堂を見学した後,貸し切り大型バスで熊本空港へ向かって進みました。途中,天草四郎メモリアルパークに立ち寄って隠れキリシタンの苦難の歴史について学びました。
空港のチェックインの時間に余裕がなかったため,十分に見学の時間が取れなかったことが残念でしたが,北條所長にはまた一日お付き合いいただき,最後に天草の有名なチャンポンまでご紹介いただき,一同大満足でした。
その後は予定どおりに熊本空港を出発して,午後5時40分,無事に羽田に到着しました。
さすがに連日の活動(飲食?)による疲労が蓄積されてきたため,羽田では大人しく解散して帰宅の途につきました。

今回のツアーの感想は,よく学び,よく遊んだなぁということです。
シンポジウムや公設事務所訪問では現在と未来の司法が抱える問題点を真剣に考える機会となりました。しかし,若手の集まりである全期会の企画ならではの遊びの部分も手を抜くことなく体力の限界まで全力で楽しみました。
旺盛な食欲を発揮した参加者は皆,翌週に節制をしたことは言うまでもありません。
本稿をお読みになった会員のみなさまは,少しでも楽しそうだとお感じになったら,是非次回の企画にご参加ください。お待ちしております。
ご一緒に,よく学び,よく遊びましょう!

以上

(親和全期会執行部 高畠希之)

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